敷地はサーフタウンとして名高い千葉県長生郡一宮町。建主は普段は都内に住んでおり、週末や休日に趣味のサーフィンを楽しむために別荘を購入し、お風呂場の増築を希望していた。
元々の要望は、今の3分の1位の広さで、バリや沖縄のリゾートヴィラを感じさせる開放的な浴室したいということだった。対話を重ねていくうちに、単にお風呂に入る場であるバスルームではなく、寛げる場としてのバスルームというコンセプトとなっていった。風呂に入りながらテレビを見たり、湯上がりにソファーでのんびり出来たり、リビングに浴槽が置かれたようなバスルームとなった。窓はガラスの限界サイズまで大きくすることで、屋外にいるような開放的なバスルームとした。
もう一つの要望は、人が集まって楽しめる家と庭にしたいというものだった。室内を十分な広さにしつつ、ウッドデッキは日差しを避けるアウトドアリビングとし、一部を掘りごたつ式のテーブルとしている。屋上には景色の良い展望テラスを設け、広く開けた庭にはバーベキューも可能なスペースや、テントを張って寝泊まりできる芝生が広がっている。室内から屋外まで一体的に計画し、敷地全体で楽しめる家となった。
所在地 :千葉県長生郡一宮町
用途 :別荘
構造・規模:木造地上2階建
延床面積 :36.85m2(増築部)
設計・監理:片山正樹建築計画事務所+影沢多恵
構造設計 :平岩構造計画
施工 :仲佐建築工房
写真撮影 :西川公朗
・メディア
建築家ポータルサイト「KLASIC」
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