敷地は飯能駅から車で20分程の山間の集落。敷地の前には中藤川が流れ、周辺は山に囲まれている。
景観、植栽、地形、自然光、地盤など敷地を丁寧に調査分析し、この場に相応しい建築を目指した。その結果、地形に沿わせた無理のない配置で、既存の樹木を生かしながら、谷への景色と既存植栽を眺めることができる建築となった。
床は淡いベージュのリノリウム、壁はニュートラルな白として、周辺の自然をやさしく取り込んだ明るい室内空間を作っている。3mの天井高と大きな開口部は屋外にいるような開放感をもたらしている。サクラやモミジなどの落葉紅葉樹が多く植っており、四季折々変化する自然を感じる建築となった。
所在地 :埼玉県飯能市
用途 :戸建住宅
構造・規模:木造地上2階建
延床面積 :135.84m2
設計・監理:片山正樹建築計画事務所
構造設計 :平岩構造計画
施工 :西武設計
写真撮影 :西川公朗