本計画は築約50年のマンション一室の改修である。
解体して現れたモルタルや漆喰などはそのまま現しとして、歴史のある建築に住んでいる事を感じさせるようにしている。天井を解体すると現れた木毛セメント板はうっすら白く塗装し馴染ませている。タイルを解体した壁は荒々しいモルタル跡をそのまま残している。
一方で新しくしたものは真新しさを感じさせない様にしている。ステンレスのキッチン、グレーのフローリング、タイルは背景として馴染んでいる。露出する配線や配管もデザインとして見せている。
新しいものが目立つのではなく、古いものが主役となるように意図してリノベーションしている。
所在地 :東京都渋谷区
用途 :集合住宅
業務種別 :リノベーション
延床面積 :52.65m2
意匠設計 :片山正樹建築計画事務所
施工 :株式会社ルーヴィス
・メディア
LiVES Living & Lifestyle Magazine
https://www.livesjapan.com/issue/105
株式会社ルーヴィス
https://www.roovice.com/works/5365
RE MAISON